このページは、書籍『チャットボットの教科書』の読者のために、書籍で紹介したサンプルプログラムのダウンロードや、他サイトへのリンク、正誤情報、よくある質問について記載します。

ダウンロード

ここでは、本書の第5〜7章で解説している「接客ボット」について、第7章での完成形のボットアーカイブを提供します。入力が手間な箇所だけをコピーしたり、完成形の状態から改造することで理解を深めるなど、自由にご利用ください。

ここで配布するボットアーカイブの内容は、本書に掲載のものから変更されている点があります。詳しくは、Githubリポジトリを参照してください。

利用方法

  1. Botpressの管理パネルで「Create Bot」→「Import Existing」を選択
  2. Bot Idに「ruka」、Bot Archiveに「ruka-chap7-v3.tgz」を指定して「Import Bot」を実行
  3. インポートしたボットのスタジオ画面を開いて、画面右下の「Train Chatbot」を実行
  4. ブラウザで次のURLを開く(ローカル環境のBotpressの場合) http://localhost:3000/api/v1/bots/ruka/media/shop.html

なお、接客ボットと統合するバックエンドサービスは、下記ページからダウンロードできます。

FAQ

Botpressがダウンロードできない

2022年10月から、Botpress公式サイトの構成が変わり、ダウンロードページが見つかりにくくなりました。詳しくはこの記事を参照してください。

Botpressの画面や動きが書籍の解説と違う

本書で解説しているBotpressのバージョンは「v12.16.3」です。これ以降のバージョンでは、本書に記載の手順やプログラムでは期待する動作にならない場合があります。本書に記載の通りにチャットボット構築を試してみたい方は、最新版のBotpressではなく「v12.16.3」をインストールしてください。

詳しくは 古いバージョンのBotpressのインストール方法 を参照してください。

【2021/11/4追記】古いバージョンのBotpressは、NLUのTraining直後のインテント認識が不安定な場合があります(後述)。最近のBotpress(v12.26.5など)では起きにくいため、書籍の説明と全く同じでなくてもよい方は、新しいBotpressの利用をおすすめします。

macOSでBotpressが起動できない

macOS 10.15以降では、本書に記載の手順ではBotpressが起動できません。具体的には、「bp」コマンドを実行しようとすると「開発元が未確認のため開けません」という趣旨の確認ダイアログが表示されて起動しません。その場合、以下のいずれかの方法で起動できます。

■方法1.シェルスクリプトで実行許可を与える

この記事の後半にある手順に従ってください。

■方法2.手動で実行許可を与える

  1. macOSの「システム環境設定」を開く
  2. 「セキュリティとプライバシー」を選択して、「一般」タブに切り替える
  3. 「ダウンロードしたアプリケーションの実行許可」の下に、「※※※※.nodeは〜ブロックされました」というようなメッセージと「許可」ボタンが表示されていたら「許可」ボタンを押す
  4. もう一度bpコマンドの起動を試す
  5. (この手順を6回ほど繰り返す)

この手順は初回起動時のみ必要で、2回目以降は普通に起動できます。
なお、この面倒な手順が必要になっていることはBotpressへ報告済みです。改善が待たれます。

入力がインテントやQnAに当たらない(デバッガーにTop Intentsが表示されない)

ボットに何かテキストを入力したとき、初回だけインテントやQnAに当たらず、同じテキストをもう一度入力すると2回目以降から当たる現象があることが分かっています。この問題は、何故それが起こるかは分かりませんが、「言語サーバーとしてBotpress社のサーバーを利用した場合」に起こります。一方、「言語サーバーを自分のPCやサーバーで起動して利用する場合」には起こらないようです。そのため、この現象が気になる方は、ご自身で言語サーバーを立てた利用をお試しください。言語サーバーの起動方法については、こちらのページで紹介しています。(この部分の手順はAmazon Lightsail以外でも同様です)

【2021/11/4追記】この問題は、最近のBotpress(v12.26.5など)では解消されているかもしれません。少なくとも頻繁には起こらないように思います。

プロアクティブ化をやったのに、ウェルカムメッセージが表示されるようにならない

書籍に記載したプロアクティブ化のコードでは、状況によってはうまくいかない場合があることが分かっています。その場合、プロアクティブ化するコードを以下のように変更してみてください。

if (event.data.name === 'webchatOpened') {

if (event.data.payload && event.data.payload.type === 'visit') {

Githubリポジトリのファイルにも反映してありますので、参考にしてください。(77行目)

正誤情報

P62 「青い要素」→「濃いグレーの要素」

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本書で紹介したサイト

本書で紹介したサイトのリンクを以下のページにまとめます。URLを打ち込む代わりにご利用ください。

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